子育て女医さんを妻に持つという事。部長・上司の資質(序文)
私と妻は共に耳鼻科医師で、同じ医局。
という事で、地方の病院に人事で一緒に行った事がある。
人事は半年前に決まっていた。
希望なんか言えない。
言われるままに行くしかない。
この時点で子供2人と嫁と一緒に引越しして、赴任した。
嫁は子供をたくさん欲しいと言っていたし、3人目を授かるまでの間に流産を何回もしている。
流産でさえ、女性にとっては命を削られる経験であることに間違いはない。
妊娠は女性にとって正に命がけの仕事であると思う。
産んだ後も大変だ。
男が全部分かろうと言うのがおこがましい。
分かる努力が大事なのは言うまでもないが。
赴任してから、嫁の妊娠が分かり、嫁と一緒に喜んだ。
赴任先の部長にも報告をしなければならないのだが、そこで事件発生。
「聞いてないよ!」
(今言いました)
「産休入ったら、人事どうすんの?」
(それは医局とも相談ですけど、ウチの病院そこまで忙しくないですよね?)
「人事どうするか先生(うちの嫁)が決めて調整してよ!」
(あんた部長だろ?なに言ってんのか分かってんの?)
まぁ、いきなりこんなに捲し立てられたら泣きますわな。
嫁が病棟で看護師達の前で泣かされているのを聞きつけて、私、参上致しました。
まぁ、嫁泣かされて、怒らない気持ちがないわけじゃなかったですけど、こんな上司と喧嘩してもつまらなんので、
「すみません。」と頭を下げました。
これ、完全なるマタハラです。
ちなみに、この部長、前に来た女医さんを手術室で手術中に泣かせたことで有名。
部長の気持ちが分からないわけではないけれど、それにしても、そのリアクション「お子ちゃま」過ぎやしませんかね。
まぁ、子供も無事に生まれたから良かったですけど、これで流産してようものなら確実に訴えてましたよ、〇〇先生。