耳鼻科医がいない? -耳鼻科医が当直をする大変さ-
耳鼻科医は大勢いる。
けれど東京都内に耳鼻科医は自分一人しかいないのでは?と思わされることがある。
都内には多くの大学病院があり、耳鼻科が当直をしているはずであるが、これが機能していない。
救急車が搬送される際には消防センターなどと救急隊が連絡を取り合い、搬送先の病院を選定します。
色々な理由をつけては救急外来を閉じてしまう病院が多い
というのが、現在の状況です。悲しいことです。
実際に私が目にしたケースでは、「研究忙しいし、今日は当直だけど救急外来閉じちゃおう♪」という女医さん。
初めて聞いたときは耳を疑いました。
私の場合、現在の勤務先で当直をすると、最悪の場合、
東京都 半分の耳鼻科患者が送られてくる事になる
わけです。
分かりますか?これ、一回受けると、消防センターやら救急隊で話が共有され、
「〇〇病院の当直、今日は耳鼻科だぞーー!!」
と、すごい勢いで患者が押し寄せ始めるのです。
なんと恐ろしい。寝れない当直が幕を開けるわけです。
当直をしている耳鼻科の先生方にお願いしたい。
一日一人でもいいから、患者を診てください。
気軽に救急外来を閉じてしまう先生。よく考えてください。
その軽率な行為が、他の病院の先生に迷惑をかけているという事を。