なんで辞めんの?スタッフの扱い方 2
前回に引き続き、スタッフの扱い方について続きを書きます。
スタッフへの注意の仕方
これは、具体的な例を挙げて話をしたい。
私のクリニックのすぐ近くにはある内科クリニックがある。
そこの院長は、まっすぐな人物であり、基本的に間違った事は言っていないと感じる印象であった。
が、その怒り方が激しい。らしい。
なんで分かるかと言うと、うちのスタッフと、その内科のスタッフが友人であったからである。
看護師が泣くのは日常茶飯事だったようだ。
それでどうなったのかと言うと、看護師4人中3人が一度に「辞めます」となったのである。
この後のスタッフ補充の事を考えると、院長の苦労は大変なものだと思う。
振り上げて、降ろした拳が自分に降ってきた形になったのである。
今の時代、SNSの普及でスタッフが連絡を取り合うことは容易いし、グループメッセージで一度に複数人でのコンタクトが取れる。
そのおかげといっていいのか分からないが、上記のようなクーデターが起きるのである。
但し、勘違いしていけないのは、怒られる、もしくは注意される内容には、患者の命が関わる内容が含まれると言う事である。
これについては、「命に関わる」と言う事を何度も繰り返して注意をしなければならない。
それでも、怒鳴って言えば、怒られた側は「被害者」にしかならない時代なのである。
注意してもらえる環境の有難さを分かっている人材を前もって選ぶという事も必要なのだろう。
これが分かっている人材は大切にした方が良い。伸びしろは計り知れない。
逆に分かっていない人材は、伸びていかないし、扱いに困る事も多いので、早めに整理した方が良いだろう。
肝要なのは、
相手の自尊心を傷つける事なく、伝えたい事を伝える技術である。
これについては、またの機会に。