子育てパパのつぶやき ー耳鼻科医、経営者、家電好きー

3人の子育てをする耳鼻科医パパの手記

無駄金巻き上げる開業医

先日当院のスタッフの娘さんが、発熱と鼻汁の症状が出たのだが、当院が休みのために近くの耳鼻科を受診した時のお話し。

 

初めて行く耳鼻科であるが、そのスタッフは医療事務をしてもらっているので、診療報酬などについては勿論理解がある。

 

その近医耳鼻科とは、某大学病院で准教授を務めて開業されたクリニックである。

ホームページを見ると、中々に綺麗なホームページを作っているが、一つ気にかかる点があった。

院長の写真である。

白衣の左袖を捲り、腕時計が見えるように写真を撮っている。その腕には高級ブランドの腕時計が光っていた。

「うーん」

あんまり好感が持てないなぁ。と思っていた。

 

そのスタッフは娘さんを受診させ、診療明細をもらって、驚いたというので報告してきたのである。

  • 副鼻腔自然口開大処置 25点
  • 副鼻腔吸引 25点
  • 間接喉頭鏡下喉頭処置 27点

が入っていたというのである。

小児の鼻の中を吸っただけで、これらの処置を行ったとしているのである。

これらの処置は合計は77点=770円となる。

勿論小児の受診であるので、受診料の支払いは発生しない。

 

子供の診療なので、親の支払いは0円だ。

親は気付くまいと、国から医療費として巻き上げている形になる。

大学の准教授というポジションにいたのにも関わらず、開業してこのような営業をしている耳鼻科医を私は大いに軽蔑する。

准教授というポジションにいた時も同じように、適当で自分本位の診療をしていたのではなかろうかと邪推してしまう。

診療報酬を調べるのは以下のサイトからも調べられますので、なんか高いなぁと思った際には調べて見ると良いでしょう。

 

clinicalsup.jp

医療費は年々増大傾向であり、一昨年には42兆円を超えたのがニュースとなった。

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データ出典:厚生労働省

この状況下において、上記のような開業医の存在は周知されるべきであるし、淘汰されるべきだと思う。

この開業医の先生がいつか気付いてくれる事を信じたいが、50歳過ぎてこの性格では先ず無理だろう。

皆さま、騙されぬようお気を付けて。


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