子育てパパのつぶやき ー耳鼻科医、経営者、家電好きー

3人の子育てをする耳鼻科医パパの手記

プロフィール写真アップしました。医師国家試験ですね。

プロフィール写真をアップしました。

アイオワに行った時に広大な畑を通る道端で撮ったものです。

ちなみに撮った人は嫁には内緒です(笑)

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アイオワ

医師国家試験が始まっていますね。

頑張った学生の方々、最後まで諦めずに行きましょう。

 

そういえば昔109.orzっていうサイトがあり、国家試験が終わりもしないのに解答が上がっている事がありましたね。

あれ、誰が運営してたのか気になる・・・。

 


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部長の必要条件(学術)

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医局の系列病院だけでなく、大学病院でない中規模の病院は数知れず。

そのどの科にも部長が存在するわけである。

今回は大学病院系列の市中病院で部長をする学術における必要条件について考えを述べる。

 

大学病院とは、研究を行う事が必須である。

これは基礎研究の事だけを指しているのではなく、臨床研究も含む。

市中病院でも、それなりの規模であると研究室が設けられていて、簡単な基礎研究を行う事ができるようになっている所がある。

が、市中病院の研究の主体は臨床研究となるだろう。

臨床研究は大きく分けて2種類ある。

症例報告と統計学的評価である。

症例報告

症例報告は簡単であるようで奥が深い。

内科的なものに関しては、症例詳細とデータが揃えば事が足りる事が多いし、それ以上のものを望まれない。

但し、外科系はそうは行かない。腫瘍などの症例報告であれば、病理組織の写真や病理学の知識が必要とされる。

先日の学会でも、指導者のセンスが低すぎる発表を目にした。その内容は要約すると以下の通り。

舌から腺癌が出ました。その後リンパ節転移をしました。手術をしました。予後が悪い可能性があります。

で、この発表。病理の写真が一枚もない。

「本当に腺癌なの?」

大前提が示されていない。

発表者は若い先生で、おそらくは上司から発表しろと言われて発表したので、彼には罪はないし、教育されていないので責めることはできない。

が、私は質問した。

私「免疫染色などされていますよね?内容はどうでしたか?」

発表者「えーと、分かりません。」

私「そうですか。分かりました。」

内心腸が煮え繰り返る気持ちであったが、収めた。

腫瘍を扱っていて、病理を自分の目でも見ず、結果も確かめず、発表している。もしくはさせている。

現在、悲しいことながら、耳鼻科領域のレベルはこの程度なのである。

私は外科に時代もあり、某癌専門施設で病理に従事した経験もある。

癌学会などでこんな症例報告をしようものなら、フルボッコになる。

学会会場でフルボッコにされ、発表者(男性)が泣きそうになりながら、上司がひたすら謝る光景を見た事がある。

先日も記載したが、このレベルで学会で発表しようなどと思わない事だ。

 

話が少し脱線したが、こういう学会発表での最低限のレベルを持ち合わせている事が部長の必要条件の一つである。

 

統計学的評価

統計学というと難しい印象だが、基礎を知るだけなら、そうでもない。

私が初めて統計学的評価の発表をしたときにはSPSSという統計ソフトを使用した。

これは個人で購入するには値段が高すぎるものだが、当時私が勤める病院では職員は無料で使用ができた。

ただ、統計がなんたるかを分かっていないと恥をかく。

少なすぎるn(症例数)を統計ソフトにかけて、「有意差が出たので、この事象は意味があります!」などと言うと、これまたフルボッコである。

統計についてはまた後述するが、統計学的評価について基礎事項を理解している事も部長の必要条件だろう。

 

論文の評価

部下に論文を書かせる為には、自らが論文を書いていなければならない。

私が最近まで働いていた職場の部長は、書けばお金が貰えるような文章しか書いた事がなく、peer reviewの論文など書いた事がない部長であった。

部下の論文の指導など、ほとんどした事がなく。挙句の果てには

「書いたら、名前は載せといてね」である。

まぁ、こういう人間でも市中病院の部長は務まるのかもしれないが、大学系列の病院の部長としては至極ふさわしくない。

医局員を育てる為には、ちゃんとした部長を育てる医局の努力が必要であるし、その人事を握る人間のセンスが問われる。

 


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ゾフルーザの問題点とインフルエンザA流行の推移

インフルエンザAの流行がやっと落ち着き始めましたね。

先日のブログでしました統計でも、グラフが📉下降し始めました。

このまま落ち着いてくれるといいですが…。

 

先日当院の耳鼻科医師のそれぞれに封書が届きました。

ゾフルーザの安全性と有効性という印刷物の入ったもの。

内容はというと

  1. 成人でのアミノ酸変異株発生率約9%、小児(12歳以下)での発生率約24%。
  2. アミノ酸変異株でのウイルス力価はゾフルーザ内服後一旦は下がるが6日目を頂点として再増加する。
  3. アミノ酸変異株でも症状に有意差は無い。

というもの。

つまりは

変異株の発生率は高いが、安全だよ。

という事が言いたいらしい。

新薬の開発には多額の費用が掛かるし、社運をかける事もあると言う。

しかし、

小児学会が使わんよ

と言ってる薬を使う医者がどこにいるのでしょう。

インフルエンザは少しずつ変異するから、毎年流行するわけです。

それを助長しかねない薬を「安全です。」と言う製薬会社。

世の人々の健康<自社の収益 があからさますぎる。

 

社員を守るのは収益第1ではなく、信用第1であると思う。それが収益に結びつくのだから。

 

ジャパネットたかたはこれを大事にしたから、今も存在出来ている。

 


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子育て女医さんを妻に持つという事。部長・上司の資質(序文)

私と妻は共に耳鼻科医師で、同じ医局。

という事で、地方の病院に人事で一緒に行った事がある。

人事は半年前に決まっていた。

希望なんか言えない。

言われるままに行くしかない。

この時点で子供2人と嫁と一緒に引越しして、赴任した。

 

嫁は子供をたくさん欲しいと言っていたし、3人目を授かるまでの間に流産を何回もしている。

流産でさえ、女性にとっては命を削られる経験であることに間違いはない。

 

妊娠は女性にとって正に命がけの仕事であると思う。

産んだ後も大変だ。

男が全部分かろうと言うのがおこがましい。

分かる努力が大事なのは言うまでもないが。

 

赴任してから、嫁の妊娠が分かり、嫁と一緒に喜んだ。

赴任先の部長にも報告をしなければならないのだが、そこで事件発生。

「聞いてないよ!」

(今言いました)

「産休入ったら、人事どうすんの?」

(それは医局とも相談ですけど、ウチの病院そこまで忙しくないですよね?)

「人事どうするか先生(うちの嫁)が決めて調整してよ!」

(あんた部長だろ?なに言ってんのか分かってんの?)

まぁ、いきなりこんなに捲し立てられたら泣きますわな。

嫁が病棟で看護師達の前で泣かされているのを聞きつけて、私、参上致しました。

まぁ、嫁泣かされて、怒らない気持ちがないわけじゃなかったですけど、こんな上司と喧嘩してもつまらなんので、

「すみません。」と頭を下げました。

これ、完全なるマタハラです。

ちなみに、この部長、前に来た女医さんを手術室で手術中に泣かせたことで有名。

部長の気持ちが分からないわけではないけれど、それにしても、そのリアクション「お子ちゃま」過ぎやしませんかね。

まぁ、子供も無事に生まれたから良かったですけど、これで流産してようものなら確実に訴えてましたよ、〇〇先生。

 


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無駄金巻き上げる開業医

先日当院のスタッフの娘さんが、発熱と鼻汁の症状が出たのだが、当院が休みのために近くの耳鼻科を受診した時のお話し。

 

初めて行く耳鼻科であるが、そのスタッフは医療事務をしてもらっているので、診療報酬などについては勿論理解がある。

 

その近医耳鼻科とは、某大学病院で准教授を務めて開業されたクリニックである。

ホームページを見ると、中々に綺麗なホームページを作っているが、一つ気にかかる点があった。

院長の写真である。

白衣の左袖を捲り、腕時計が見えるように写真を撮っている。その腕には高級ブランドの腕時計が光っていた。

「うーん」

あんまり好感が持てないなぁ。と思っていた。

 

そのスタッフは娘さんを受診させ、診療明細をもらって、驚いたというので報告してきたのである。

  • 副鼻腔自然口開大処置 25点
  • 副鼻腔吸引 25点
  • 間接喉頭鏡下喉頭処置 27点

が入っていたというのである。

小児の鼻の中を吸っただけで、これらの処置を行ったとしているのである。

これらの処置は合計は77点=770円となる。

勿論小児の受診であるので、受診料の支払いは発生しない。

 

子供の診療なので、親の支払いは0円だ。

親は気付くまいと、国から医療費として巻き上げている形になる。

大学の准教授というポジションにいたのにも関わらず、開業してこのような営業をしている耳鼻科医を私は大いに軽蔑する。

准教授というポジションにいた時も同じように、適当で自分本位の診療をしていたのではなかろうかと邪推してしまう。

診療報酬を調べるのは以下のサイトからも調べられますので、なんか高いなぁと思った際には調べて見ると良いでしょう。

 

clinicalsup.jp

医療費は年々増大傾向であり、一昨年には42兆円を超えたのがニュースとなった。

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データ出典:厚生労働省

この状況下において、上記のような開業医の存在は周知されるべきであるし、淘汰されるべきだと思う。

この開業医の先生がいつか気付いてくれる事を信じたいが、50歳過ぎてこの性格では先ず無理だろう。

皆さま、騙されぬようお気を付けて。


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学会で発表すると言う事

医者になり、医局という組織に属すると遅かれ早かれ学会で発表する機会がやってくる。

殆どの人は、上司に「これ、発表したら?」と言われて初めて発表するだろう。

初めてパワーポイントを作り、初めてプレゼンテーションする人も多いはず。

戸惑いながら、上司の指導を受けながら、予演会をくぐり抜け、疲れ果てて発表に漕ぎ着く。

まぁ、嫌になるよなぁ。と思う。

 

当たり前である。

好きでもない内容を調べて形にしようとしてもうまくいかないし、達成感も微々たるものだ。

 

自分でテーマの見つけられない者は、ずっと上司に言われるがままにするしかない。

それは苦痛でしかないのだ。

 

そもそも学会とはなんぞや

同じ領域の医師がみんなで時間を合わせて集合し、「研究をしてこんなことがわかった」

「こんな症例があった」

と報告しあい、議論する場である。

礼儀的な話をすれば、みなさんが時間を割いて発表者の話を聞きにきて下さっているのである。

熱意もなく、やらされてる感満載の発表は失礼である。

 

症例報告だろうが、統計学的予後評価であろうが、基礎研究報告であろうが、研究とは熱意であると思う。

面白い!なんで?

が形になりやすいし、自ずとやる気が出てくる。

もちろん十分な下調べが必要であるが…。

 

例えば、先輩でこんな発表をしている人がいた。

甲状腺癌の、とあるマーカーについての予後について調べました。

SPSSなどの統計ソフトを使って、予後はこうなるので、このマーカーは予後予測に有用です。

予演会で医局員からの素朴な質問が、決定的だった。

医局員A「そのマーカーってなんなんですか?」

発表者「えっと、、、分かりません」

本末転倒である。

結果が出ていても、この発表者は無知であるとしか言いようがない。

この結果を論文で出そうが、某がんセンターのスタッフになろうが、研究者としては三流以下である。

 

本当に興味のある事なら、一から十まで調べるし、知っていて当然である。

プレゼンテーションの練習など必要がないくらい自然と言葉が口から出てくるし、熱意は伝わる。

 

皆さんには学会発表がなんたるかをよく考えて見てほしい。

因みに、学会発表や論文に興味がないなら、それで良い。

人生はそれが全てではないし、医者の仕事以外に熱意を燃やせることがあるのならば、それで良いと思う。

但し、医者としての仕事は最低限するべきだが。

命を守るために。

 


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イヤホン、ヘッドホンのあれこれ

昔から音楽が好きで医学部に入ってからもDJをしていた。

始めた時代はトランス全盛期であり、そこからHOUSE, DEEP HOUSE, ガラージへと変遷し、その後SOUL MUSIC, R&Bの虜になった。

今でも移動中やデスクワーク中に音楽は欠かせない。

鬼嫁に止められるが、家での仕事中もできればヘッドホンで仕事をしたい。子供の声がうるさくて・・・(;´Д`A ```

そんなこんなで、イヤホンやヘッドホンのあれこれ。

イヤホンは何が良い?

耳鼻科医である私がいうのもなんだが、私の耳は形が悪い。

iPhoneに付属しているイヤホンは、それはもう簡単に落ちる。

カナル型のイヤホンを買っては使用することがほとんどであった。

しかしiPhone付属のイヤホンでも落ちないようにすることはできる。

イヤホンパッド クリア EarPods イヤーパッド シリコンカバー アップル iphone ipad 対応(リンクは後日)

  こういうものがある。安価で、イヤホンにつけるだけで落ちづらくなる。私のガバガバの耳でも落ちない。

iPhone付属のイヤホンは音質もそれなりなので、お金をかけたくないのであれば、これで十分。

だと思っていた。

iPhone8 plusに機種変更をした。

 

・・・な・ん・だ・と?

イヤホンプラグがないだと?

 

そうなのである。全てBluetoothへと変更されたのである。

 

むう。ここからBluetooth対応のヘッドホンを鬼嫁に見つからないように、買い漁る日々が始まるのだが、すぐにバレて怒られる。

が、止まらない。私の欲望は止まらない。

購入したのは以下の3点。(たったの3点かよ。というツッコミはしないでください)

 

3人子持ちとしては、発狂する散財であるが、自分の仕事のためと、自分のためにだけ言い訳する。

Pasonomi

Pasonomiは私が購入した後、偶然に購入していて評判が良い。

音質もカナル型なので、合格レベル。

なおかつ、充電ボックスからiPhoneなども充電できるようにUSBがさせるようになっているので、日常生活では邪魔にならず、使い勝手も良いので重宝している。

 

BOSE

音質は澄んでおり、高音域の伸びも良い。重量も軽く作られており、長時間していても耳が痛くなりにくいし、肩こりもしにくい。

が、重低音はやはり少し弱い。

 

beats

音質はこれが一番良いと思う。重低音は周知の通り。ただし重い。

長時間していると耳が痛くなりやすい。眼鏡をしている私にとってはさらに耳が痛くなりやすい。

 

状況に応じて使い分けているが、まずはPasonomiのようなものをお勧めする。

 

 

 


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